【作曲】曲を作りました!
海底二万里を読んで感動したので作った曲の、歌詞の解説です!!
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「Nautilus」
作詞、作曲、歌→ロクジ
「踏みしめたコンクリの裏に生ゆる新芽潰し」
日々、私達は知らぬ他者の芽を摘んでいるかもしれない……
「現世に絶望する陸上生物は姿を消す」
自殺とか地球温暖化とかいろいろ
「どうしよう、どうせもう、どうでもいい、
揺らめき流るクラゲの尾」
皆、一度は問題に対して考えても、どうせ無駄だと思い始めていつの間にか興味を失う
「どうかもう、同志も、どっかへと、
HCNOの果てへ」
哀れな人間の願いなど宇宙の果てに飛んでってしまったよ〜〜
「純白の海の宝石の墓場で眠らせて」
“海の宝石”は白珊瑚のことで、海底二万里ではノーチラス号の船員が亡くなった時、墓標として用いられています。
「救いを存在なき先導者よ」
ラテン語で“誰もいない”を指すネモ船長の名前を捩りました。
「ノーチラス NO散らす脳汁と」
めっちゃ苦しいなんもしたくない
「排他的世界の渦に飲み込まれ沈む私を救って」
優秀な者だけが選別され、優遇される世界への不満
「ノーチラス NOW焦らす悩乱と」
めっちゃイラつく
「包括的社会の波にさらわれて
浮かぶ亡骸を拾って」
全てひとまとめに、均一な集団のひとりとして扱われる苦痛。
「浜にあがったマーメイドは
干からびてチリとなり」
場違いな所に生きても仕方がない。
「やっと見えた地平線も
あっという間に西日へと」
やっと終わりが見えても、1日は終わってしまう
「惨状と感情の口上は言い訳に凝る海潮」
自分のクソみたいな辛い現状も、友人や仲間に愚痴として口に出せば言い訳にしか思われない。
「氷上の泡状の誕生は貴方のスペシャリズム」
海底二万里で氷に閉じ込められ瀕死の状態と、そんな中でも生きているプランクトンは遥か昔に泡から生まれたのだと思うと神秘だな〜
海のことは貴方の方が詳しいでしょ?と語りかけてます。
「紅の海の花束を目印に待ってて」
赤いサンゴは“血赤サンゴ”とも呼ばれて鮮やかなお花みたいだな〜〜
「迎えを厭世の紳士様よ」
ネモ船長は厭世主義に偏っています。(アナクロス教授の発言より)
「ノーチラス NO散らす脳漿と」
同じ意味
「諧謔的世間の潮に揉まれてふやける皮膚上の非情」
全て冗談で済まそうとする世間の目に悲観的になる。
「ノーチラス NOW焦らす」
同じ意味
「濃淡は忘却的世界の嵐に奪われて刻む心傷を洗って」
古典や考えられた作品の濃淡もいつかは忘れられてしまうと考えるとつらみ……という杞憂
「明日への指針は」
船についてる羅針盤
「南を指し続けてる」
南極は、ネモ船長が目指した唯一の大陸です。
「はためく旗を撫でる風になって」
ネモ船長が南極に到達した時、南極大陸にNの字が書かれた旗を立てて日の出を迎えた美しいシーン。